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2020年1月22日

中小企業・経営者をプロモーションするクリエイティブディレクター 武田史彰さん

武田さん_4 -アイキャッチ

株式会社マーケティングハイの代表取締役であり、クリエイティブディレクターでもある武田史彰さん。武田さんはもともとデザイナーで、その後マーケティングにも携わるようになりました。

株式会社マーケティングハイは、プランニングや、中小企業経営者・社長・企業をウェブでプロモーションすることをメインとした会社です。会社のスタッフは少人数で、どちらかというと少数精鋭。今回は、そんな会社の代表取締役を務める武田さんにお話を伺ってみました。

若いころはダンスに夢中

ずっと小さい頃からバスケットをやっていたのですが、高校1年の時に、新入生歓迎会でダンス部の演技を見たのです。それで魅了されて……単純に私はかっこいいの好きだったんですね。なんか見栄えがいいとか、なんか派手だとか……それでダンス部、特にブレイクダンスをやっておりました。

今までバスケットボール部でずっとやってきたのですけど、どちらかというとチームスポーツなのですよね。ダンスはどちらかというと、一人で鍛錬して磨くみたいなところにちょっと面白さを感じて、それでずっとダンスやっているのもありますね。

 

デザイナーの道へ

ダンスをやっている時、よくヒップホップとかクラブやダンスショーみたいなところによく行っていたのです。そこでイベントのフライヤーなどをよく見る機会がありました。そういうものを見て、「こういうのが作れるようになりたいなあ」と漠然と思ったのです。

昔から絵とかは好きだったのです。でもパソコンとか全く触ったことなかったんですよ。でも無理やりデザインの専門学校行って、初めてそこでMacと出会って、パソコン知らないながらも専門学校2年間通ったという感じです。

専門学校を卒業後、原宿のデザインの事務所に入社しました。初めての会社なので、本当下積み時代って感じなんですね。給料もそれこそめちゃくちゃ低かったですし、毎日徹夜ぐらいの感じで。そこではグラフィックデザインがメインだったので、チラシとかポスターとか演劇のパンフレットだったりとか、CDのジャケットだったりとか。

当然もともとデザイナーになりたいというのも、自分が作ったものが世に出るっていうのに快感を覚える瞬間なのですね。そこで作っていたのが、パルコさんとかSONYさんとか結構大きい企業さん。

ちなみに一番絡んでいたのが、実は美輪明宏さん。美輪明宏さんの劇とかを年4回公演ぐらい銀座でやるのですが、書籍とかパンフレットとかポスターとか全部うちで作っていたのです。実際に舞台の稽古とか、実際の当日の舞台とかを見に行かせてもらいました。

 

デザイン事務所をやめてウェブの仕事へ

そのデザイン事務所には6年ぐらいいたのですが、「ウェブもできないとなあ……」と思っていたのです。「デザイナーあるある」で、グラフィックのデザインができる人はあまりウェブができない、逆にウェブができる人はグラフィックができないっていうのがあるのです。私はグラフィックをずっとやってきたので、これはウェブができないと将来的ににやばいなあと感じて、そのデザイン事務所やめて、ウェブの会社を探したんですよね。

しかしそこで入社した会社でトラブルがあり、どうしようかなと考えていたところ、以前付き合いのあった前代表から連絡があったのです。

 

経営者としての思い

武田さん_2

2013年に前代表がこの会社を起業して、そこからはもうコツコツ自由に。2017年に自分が引き継ぐことになったんですよね。まあ正直、経営者になろうとは1ミリも思ってなかったんですね、もともとは。何も知らなかったですし。でも、「代表やるか」って言われた時に、周りに社員がいたのが大きくて。

先代に「やるか」って言われた時に、やってみようかなって思って、いろんな社長さんに相談したんですよ。そしたら、「やめとけ」って言われて、「スタッフいるし、コストもかかってるんでしょう?一人でやるんだったら、お金出してあげるし、一人でやったほうが儲かる、お金になるから」ってめちゃくちゃ言われたんですよ。

でも「それはそうだけど……」って思って、当然一人で稼ぐんだったら別にやりようが自由だし、それはそれでいいんですけど、まあなんかここまでやってきた意味とか、スタッフとかかわってることとか、まあ相乗効果は出ない時もあるけど出る時も当然あるんで、これを今捨ててやってても無駄だな、とちょっと思ったからやってるっていうのもあるんですよ。

それでやってみて、もう3, 4年たちますけど、まあやっててよかったなと思いますし、今でも全然一人でやったほうが儲かるなって気持ちもありますけど、なんか経営者ってそういうところでやるのかなっていう感じは今ちょっと掴んだ感じはありますね。

だから正直経営者になろうとは1ミリも思ってなかったです。やっぱりそういう、営業員がいるからいろいろな葛藤みたいなものが生まれて、多分成長してくのかなって感じがするので、今は一人だと多分成長しないだろうなって感じはしますね。

 

会社として大事にしていること

ゼロからイチを生み出すようなプロモーションのほうが多くて、どちらかというとうちの理念としては、いいこと・いいサービス・いい理念を持ってる方が、ウェブ上とかプランニングの面で結構間違ったやり方・もったいないやり方をしてる企業さんが多いので、そこを救っていきたいというのがあります。

理念としてはそういう経営者・企業は世に出るべきっていうふうな言い方をしていて、なんでそうすべきなのかというと、間違ったやり方とか、変なやり方をしちゃってるので、正しくやってこうという意味を込めて、「~すべき」っていうふうな表現をした理念を持っています。

 

営業での苦労と得た自信

苦労したのは、第一は自分自身で営業ができるかっていうところだったんですけど、最初はそこだけですね。もうどうやって営業していくのか、それとお客さんとどう出会っていくのかというところは、もうがむしゃらにやったっていうのがあります。

最初はもう既存のお客さんにいっぱい連絡して会ったりとか、「代表代わりました」って挨拶しに行ったりとか。そういうことをやってると、やっぱりどこかで昔から知り合いの人が「ちょっと紹介したい人がいる」というような、もう小さいところから始まって、それをもう1個ずつ積んでいくみたいな、そういうことをやってました。

それをやっていたら、当然営業の仕方だったりとか、お客さんがどういうことを求めてるかって見えてくるので、ずっと作業部隊だったので、外の環境が見えてくるっていう感覚もありました。なので、1年後もしないうちに、ああ、営業は全然行けるなっていう感覚は得られて安心したんですよね。

 

自身の人生を考えられる社員の育成

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じゃあ次に何が大変かっていうと、やっぱり社員の、うちの会社にいる意義とか、理由とか、それこそ代表が代わってるんで最初はめちゃくちゃ心配させるんですよね。もうみんなに「やっていける?」みたいな感じだったので、社員をどう満足させるとか、どう機能させていくかっていうのを考えました。

うちの今までの体制としては、トップが営業して、下に下ろす・実行させるっていう感じだったので、その作業部隊から外が全く見えない状態だったんですよね。どういうお客さんなのか、どういう案件なのか、どういう成果を出したらいいのかって全くわからなかったんです。

ざっくり3年間ぐらいで今までやってきたのは、最初の1年間はスタッフ自身をまず営業に出させて自分たちでお客さんに話しに行く・打ち合わせしに行く・提案しに行くことをやらせました。

そのあとは、自分のお客さんを取って、売上に対して、例えばリモートの日数を増やしたりとか、インセンティブを上げたりとかして、自分が動いたことが還元される体験をさせました。

ここまでの2年で大体マーケティング入って会社を使って「自分が何者だ」っていうのを見つけて、会社の売上を作ってくことを感覚的にはスタッフに教えられたんですよ。

そして次の段階になると、実際、正直一番大事なのって個人の話じゃないですか。個人が潤うかとか、家族を養っていくかとか。なので、次の1年は、会社の器を使いながら今後自分の人生を考えられるような、例えば会社がなくなったとして、売上を立てていけるかっていうところを考えさせるために、売上の立て方を今ちょっと勉強させてるというのがあります。

それこそ副業全然OKだし、会社の名前使って提案してきたら、例えばその売上の何パーを会社に入れて、あとは個人に入れるとか、そういう提案もOKって話にはしてます。だからちょっと段階的にスタートアップの育成をしてるっていうのが大きくありますね。

 

リソースの限界とお客様との関係性

記憶に残った出来事というか、日々思うのは、中小企業・中小企業レベルでも、やっぱりリソースって限度あるじゃないですか。それこそ、うちみたいにもう3, 4名ぐらいの会社だと、「うちのリソースじゃ、ちょっとこれは無理ですね」とか言うんですよ。

そこでちょっと苦しい部分はあるんですけど、その中でも成果出せるお客さんもいれば、もうこの案件絶対無理だなって思ってお断りする企業もいて、なんかそこで歯痒い思いをすることも当然あるんですよね。

ただ小さいながらも成果出せるとことか、ずっと感謝してくれる企業さんもいるので、そこはやりがいもあります。その中でどう戦っていくかっていうのを日々考えますし、あとは周りの社長さんたち・経営者さんたちの企業さんたち、その周りの人たちがあってこそだなというのが正直ありますね。

何ていうのかな、いい感じにかかわってくれてるっていうところもありますし、いい感じで使ってくれてるってとこもありますし、周りの人たちとの関係性があって成り立ってるのはすごく思いますね。

変な話、実力的にとか、価格的にとか、会社の大きさでいったら他に選ぶところはいっぱいあると思うんですけど、そこをこの出会いとか、関係性とかで選ばれてるっていう部分はあるので、そこはすごく感じますね、なんか今までやっていけてるっていうのは。

 

全力のプロモーションとスタッフの成長

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よくこれ、いつも会社内でも言うんですけど、売上何億とか従業員何人とかが全くないんですよ、うち。僕自身も全くないですし、なんですけど、やっぱ今動画に手を出してるとか、クリエイティブみたいなところで求めてるのが、メンバー自体もこういうタイプが多いので、ちょっとクリエイティブっていうとこに特化していきたいのあるんですよね。

作り込むとか、やり込むみたいなところが好きなメンバーなんで、あんまり片手間じゃないプロモーションというか、なんかとりあえずのプロモーションだけはしないようにしてます。やるんだったらガッツリみたいな。

なので、やっぱそれをやるってなると、当然今のメンバーとか人数だと関われるお客さんを絞らなきゃいけないんですよ。ただ、それでもいいと思ってて、それこそもうそれぞれのお客さんとの関わりが深くなったりとか、うちに入る利益やお客様に対する成果の値とかが大きくなってけばいいって話なので、僕はそれでいいかなってちょっと思ってます。あんまり企業の成長発展とか考えると、正直ないなって感じるんですよね。

あとは、スタッフが今独立しますって言っても、まあ僕としてはOKなんですよ。なので、昔から違うところの大手の広告会社さんで出向とかしてやってみたいって、ある社員には願望があって、まあ全然それは全然OKで、「やんな、やんな」って話はしてます。実際にそれでうち抜けて、じゃあ食べていけんのかとか、一人で活躍していける力あんのかっていうところを毎回言ってるんで、そこだけクリアしてれば全然独立はOKって感じです。スタッフにどんだけ成長してもらえるかっていうのを見てましたね。

 

オススメの本

明日のプランニング

佐藤尚之さん。『明日のプランニング』とかを書いてる人なんですけど、この人の本は本当に起業、代表になった時ぐらいとかに読み出して、で、ネットの時代の流れとか、ネットの中で、インターネット時代で稼ぐってこんだけしんどいぜっていう話があるんですね。でも、その時に、もう本当に目の前のお客さん大事にしないと、ネット上で何万にアクセスできようが、目の前のお客さん大事にできないと終わるよって話してるんですよね。それ、結構感銘を受けましたね。最初、『明日のプランニング』を見ましたね。

本は、正直有名なやつとか一切読んだことなくて、マーケティングの本とか別に興味なくて、どっちかっていうとユーザーとかお客さんとかがどう思うかって考えたほうが、その答えが早いと思うんで、あんまりマーケティングのノウハウとか入れないようにしてるっていうのがありますね。

 

武田 史彰(Fumiaki Takeda)

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株式会社マーケティングハイ 代表取締役
クリエイティブディレクター

デザイン事務所で6年間グラフィックデザインを学び、2014年にデザイナー担当として株式会社マーケティングハイに入社。制作チームのリーダーを務める。

2017年2月に代表取締役に就任。社内・社外を問わず数多くのデザイン案件をこなし、集客に直接的な効果を生むウェブデザイン制作の知識と経験を積む。

自らデザインを手がけた自社のセミナー集客ランディングページは26連続満員御礼を実現。ウェブマーケティングをふまえたランディングページ制作には同業からもファンが多い。

現在の株式会社マーケティングハイの理念は「業界のリーダーとなるべき経営者をプロモーションする」と掲げ、Webプロモーションに必要な「思考力」と「機動力」を提供している。