POINT
2020.08.15
テレワークで増加!腰痛はなぜ起こるのか?
デスクワーカーや立ち仕事の方まで、職種にかかわらず悩まされている方が多い腰痛・・・。
今回は、腰痛はなぜ起こるのか?についてお話します。
腰痛について・・・
腰の痛みを訴える人はとても多いです。
厚生労働省の調べでは、男性のからだに対する自覚症状として第一位が「腰痛」、女性も肩こりに次ぐ第二位となっていて、30代以上の7割近くの方が腰痛に悩まされているようですが、昨今のテレワークの影響もあって、当院でも腰痛でご来院される方が増えています。
この腰痛・・・原因が特定できる「特異的の腰痛」と原因が特定できない「非特異的の腰痛」の2種類に分けられます。
詳しくみていきましょう。
特異的腰痛(病院での検査で明確に原因がわかる疾患)
大きく分けると、腰椎に障害があり症状が出るものと、臓器に原因があり痛みが出るものとがあります。
腰椎に障害が起きて症状が出るもの
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・腰部の骨への最近感染
・がんの骨転移
臓器に原因があり痛みが出るもの
・消化器系の病気(胃潰瘍など)
・泌尿器系の病気(尿路結石など)
・婦人科系の病気(子宮筋腫など)
・循環器系の病気(解離性大動脈瘤など)
非特異的腰痛(検査などでは原因が特定できないもの)
実は、このように検査で原因がわからないという腰痛がおよそ8割を占めています。
以下のものがあります。
・筋膜性の腰痛
・椎間関節性の腰痛
・椎間板性の腰痛
・仙腸関節性の腰痛 です。
筋膜性の腰痛
筋膜性の腰痛は筋肉のオーバーユースや、姿勢の乱れ、長時間同じ姿勢でいることなどにより筋緊張が起こり痛みが生じているものです。
筋肉に伸張や収縮が起こることで痛みが生じます。
椎間関節性の腰痛
姿勢の乱れ、骨盤のゆがみにより椎間関節という椎骨と椎骨の間の関節にゆがみが生じ、左右のバランスが崩れ限局的に負担がかかることにより関節に炎症が生じ、痛みが生じます。また、若年性の発症ではスポーツなどにより負荷がかかることで生じます。
関節は関節包というものでおおわれているのですが、椎間関節の関節包についている神経線維や侵害受容器は他の関節の10倍も多く痛みを感じやすい部位となっています。
腰部を後屈した際に、関節部分に負荷がかかることで痛みが生じます。
椎間板性の腰痛
腰部椎間板ヘルニアのように腰椎と腰椎の間にある繊維性の軟骨である椎間板に負荷がかかりすぎることにより炎症が生じます。
通常の軟骨組織には神経組織はありませんが、椎間板には自由神経終末という感覚受容器が存在し、その部分で痛みが生じます。
椎間板に負荷がかかる動作(腹圧が高まるなど)を行うと痛みが生じます。悪化すると歩行動作が困難になることがあります。
仙腸関節性の腰痛
骨盤を構成する仙骨と腸骨。その部分は半関節のため大きく動くことはないですが、関節として作用しています。その部分に負荷やゆがみが生じることで炎症が起こり痛みが生じます。
仙腸関節性の腰痛は仙腸関節部分に伸張する動作や収縮する動作で痛みが生じます。
悪化すると他の部分の障害も重なり下肢に神経痛やしびれが生じることがあります。
このように画像や検査などの診断では鑑別できないものの、腰に痛みを生じさせる原因は様々です。
腰に急な痛みが生じた際は、整形外科などに行かれる方が多いかと思いますが、そこで明確な原因がわからなかったり、治療の効果が薄いなと感じた際は、上記のような非特異的腰痛が原因であることを視野に入れていただくと早く解消できるかもしれません。
では、非特異的腰痛がどのように起こるのか見ていきます。
このように明確な原因がわからない腰痛は日々の生活の中の「ストレス」により生じます。
ただストレスと言っても様々な分類があります。
身体的ストレス
身体的ストレスとは読んで字のごとくです。体にかかるストレスです。
二足歩行の人間は常に重力に抗って生活をしています。
身体を支え続けることで筋肉に対して負荷がかる→身体に対してストレスがかかる→ストレスが積み重なる。
特に同じ姿勢が続くことで身体的に負荷がかかります。
構造的ストレス
こちらは姿勢不良などが原因で起こります。
座り姿勢、立ち姿勢、歩行など正しくできていないことで部分的に負荷がかかり痛みの原因になることがあります。
また、肥満などにより、関節への負担がかかり構造をゆがめてしまう原因にもなります。
気候的ストレス
天候の変化や気温の変化などで身体にかかるストレスです。
天候が変化することで気圧が変わります。そうすると筋細胞の膨張率に変化が生じ組織間のバランスが崩れていきます。
気温に関しても季節の変わり目はそれに順応するために人間の身体にはストレスがかかります。また、冷えが生じることで熱を産生するために筋肉にふるえが生じ、筋肉に対してストレスがかかります。
化学的ストレス
薬の投与や化学物質などにより身体にストレスがかかります。
精神的ストレス
ストレスと聞くとこれが一番浮かんでくるのではないでしょうか?
職場や家庭、不安、不眠など現在の日本は以前と比べ対人関係でのストレスが増加してきているといわれています。
ストレスがかかり、身体を休めることができなければ身体を回復することができません。また、その状態が続くと自律神経の乱れにも繋がり身体的、精神的にもバランスがとれない状態になってしまいます。
いかがでしたか?
このように、検査では明確に分からない腰痛に関しても(非特異的腰痛)考えられる原因はたくさんあります。
スカッと整体では、主に筋肉に生じる「スカッとポイント」にアプローチをかけて腰痛をスカッと解消していきますが、その理論の裏側にはこのような状況を考えながら施術を行うことで、その方の明確な「スカッとポイント」を発見し、それが生生じないような生活習慣を手に入れるお手伝いを行っていきます。
なかなか治らない腰痛やその他の症状でお悩みの方はぜひ一度『スカッと整体』へご相談くださいね☆