POINT
2020.04.29
お尻の筋肉をフワッと柔らかくするポイントを筋肉別に解説!
皆さんこんにちは 今回は殿部のスカッとポイントについてお伝えしていきます
今までは 太もものスカッとポイントについて お話ししてきましたが 自分のスカッとポイントを見つけることはできましたでしょうか?
今回は お尻のスカッとポイントです お尻には以外にもたくさんの筋肉があります
全部で9個です
まず一番大きな筋肉は 大殿筋 その次に中殿筋 小殿筋 そして 小さい筋肉の集まりの外旋六筋です。
お尻の筋肉は基本的に体重を支えたり、歩く時に股関節を『伸展』と言って後ろに引く 動きをします。なのでお尻の筋肉が衰えてしまうと 骨盤が後傾して背骨が曲がってしまい、その結果として腰が痛くなったりします。そうならないためにも お尻の筋肉について勉強していきましょう
第1章 大臀筋
名前の通りお尻の中で一番大きい筋肉です。
そのサイズは人体の筋肉の中でも最大です。
起始:腸骨稜、上後腸骨棘(PSIS)、仙骨、尾骨
停止:大腿筋膜の外側で腸脛靭帯に移行、大腿骨殿筋粗面
作用:股関節の伸展、外旋、外転、内転
特徴
- 大殿筋は股関節を伸展させる筋肉である。
- 歩行や立ち上がりなど股関節を伸展(後ろに伸ばす)動作で使われる(片足たちの時に特に使われる)
- ランニング、ダッシュ、ジャンプなどあらゆるスポーツに使われる
- 階段を上るときは腸腰筋で太ももを挙げて上段に足を置く作用をし、次に大殿筋の作用によって大腿を後方に引くことによって行われる
- ヒトが四足歩行から進化する過程で発達した。片足たちの時に特に作用が強まるため、二足歩行では重要な働きをする。
https://www.syo-wa.com/2018/11/blog-post_24.html
つまり、将来的に歩き続けられる身体を手に入れるためには、大殿筋のケアとトレーニングが重要になってきます。
臀部のスカッとポイント
スカッとポイントは起始、停止部に多く存在します。
大殿筋の起始部である腸骨稜から尾骨にかけての骨盤のヘリの部分は負担が集積しやすいため、スカッとポイントが多く存在します。
効果のある人
腰痛、股関節痛、骨盤前傾、後傾、下肢の柔軟性が低いひと
第2章 中殿筋
中殿筋は大殿筋の上部に位置し、一部は大殿筋に覆われている。
主に股関節の外側に存在するため、股関節を外転する主動筋として作用する。
起始:腸骨翼の殿筋面、腸骨稜の外唇、殿筋腱膜
停止:大腿骨大転子
作用:メインは股関節の外転
前部繊維:股関節の内旋、屈曲
後部繊維:股関節の外旋、伸展
中殿筋の特徴
- 中殿筋は、股関節を外転させる筋肉である。
- 直立時に骨盤を支え、歩行中に片足が浮いた状態の時に骨盤が落ちないように維持している。
- バスケットなどでサイドステップをする際に作用する。
- フィールド競技で方向転換をする際の蹴り足で作用する。
https://www.syo-wa.com/2018/11/blog-post_24.html
【中殿筋の疾患】
トレンデンブルグ徴候
この中殿筋は歩行する時に、足が上がっている方の骨盤が下がらないようにその反対側の中殿筋が収縮して骨盤を水平に保ってくれます。この筋肉が麻痺などで弱ってしてしまうと、歩行時、上げた方の骨盤が下がってしまうという跛行がみられます。
https://www.f-wajirohp.jp/shinryouka/p_riumachi11.html
中殿筋のスカッとポイント
中殿筋は起始部の少し下の筋腹付近にスカッとポイントが見られます。
お尻の側面の腸骨稜より少し下の部分を押すと、その押した部分に響いたり、お尻の後面の方に響く箇所があります。
第3章 小殿筋
小殿筋は中殿筋の深層に位置し、中殿筋と同様股関節の外転に働く
中殿筋同様スポーツ動作のサイドステップや方向転換の際の蹴り足で作用する
起始:腸骨翼の殿筋面
停止:大腿骨大転子の前面
作用:股関節の外転、内旋
小殿筋の特徴
- 小殿筋の作用は中殿筋とほとんど同様です。
- 中殿筋の前部繊維、小殿筋には下肢を内旋させる作用があります。特に骨盤前傾位で下肢が内旋(内股)になっている人は、この部分が固まりやすくなります。
小殿筋のスカッとポイント
小殿筋は筋腹の部分と停止部にスカッとポイントが発生します。
しかし、大殿筋、中殿筋に覆われているため触知しにくい筋肉でもあります。
停止部は大腿前面で大転子の少し上側でアプローチをかけることができます。
筋腹は腸骨の中でも真ん中の方から起始するため、その部分を狙っていきます。
立ち仕事の方や、よく歩く方は、この殿筋群のスカッとポイントにアプローチをかけることで、歩く際の足取りが非常に軽くなっていきます。
第4章 外旋六筋
外旋六筋はその名前の通り、下肢を外旋させる6個の筋肉です。
一番有名な筋肉は梨状筋です。
その他は上下双子筋、内外閉鎖筋、大腿方形筋です。
今回は梨状筋についてお話していきます。
https://kenjikun.exblog.jp/25150464/
梨状筋は大殿筋の奥にあるインナーマッスルです。
洋ナシのような形に見えることからその名前がついています。
上記の通り、下肢の外旋に作用します。
起始:仙骨の前面(骨盤の中側)で2~4番目の穴(仙骨孔)の間
停止:大腿骨の大転子
作用:股関節の外旋、わずかに外転
梨状筋の特徴
- 梨状筋は深部にある筋肉のため、その付近を様々な血管や神経が通る
- 特にその中でも梨状筋下孔(梨状筋と仙骨から出る靭帯で形成される)を通る坐骨神経は人体の中でも最も太く、最も有名である
坐骨神経について
- 坐骨神経のはじまりは腰および仙骨(L4、5、S1~3)から出る神経から形成される
- 梨状筋下孔からの出口は、上後腸骨棘と坐骨結節をつないだ中心部分
- 坐骨結節と大転子の中間のやや内側を通り、大腿二頭筋長頭と大内転筋の間を下降する
- 坐骨神経は大腿の屈筋群(ハムストリングス)と大内転筋の一部を支配する
- 膝裏の上方で内側の脛骨神経と外側の総腓骨神経で分かれる
- 坐骨神経は人間の手の小指程度の太さがあるため梨状筋の筋緊張や、外部からの圧迫などにより下肢に痛みやしびれが現れる坐骨神経痛の症状が生じることがある。梨状筋が原因でその症状がでるときに梨状筋症候群と呼ばれる。
坐骨神経痛とは
上記で説明した坐骨神経は腰から足の指先まで伸びています。この坐骨神経がその走行の中のどこか(主に腰や臀部)で圧迫を受けると腰や臀部、太もも、ふくらはぎ、足先などに痛みやしびれがでる症状のことを坐骨神経痛と呼びます。
その原因として病名がついているものは「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」などです。しかし、それ以外の筋肉などの軟部組織の神経圧迫が原因で症状が出ている場合には、坐骨神経痛が病名として診断されます。
https://www.tuikanban-herunia.net/symptomscat/rijyoukinsyoukougun/
梨状筋のスカッとポイント
坐骨神経の出てくる部位である上後腸骨棘と坐骨結節をつないだ中心部分は坐骨神経痛が出る原因でもある部位であり、日常的な負担がかかりやすい部分であるため、スカッとポイントとなる可能性があります。
このようなストレッチを行うと梨状筋を伸ばすことができます。
このストレッチで臀部が伸びて気持ちい方は梨状筋や近くの臀部の筋肉に負荷がかかっている証拠なので定期的にストレッチを行うことで坐骨神経への圧迫を防ぐことができます。
臀部の筋肉は日常的に歩くときはもちろんのこと、座っている時にも体重がかかり、筋肉が圧迫されて血流が阻害され筋肉が硬くなりやすくなっています。
歩いている時に臀部の痛みがあったり、少し座っているだけでも下肢のしびれが出るような方は要注意です。日常的にストレッチをして臀部の筋肉をケアしておきましょう。
やり方がわからない方や、ストレッチだけでは伸ばしきれない方はスカッと整体で臀部のスカッとポイントへアプローチをかけて日常生活に支障がでないようにしていきましょう。